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COURSE コース紹介

横断型コース農理工学際連携コース

農理工学際連携コースオリジナルサイト

我が国では少子化が問題となっていますが、地球全体としては人口が急激に増え続けています。1940年代から1960年代にかけて緑の革命により農業生産性を高める技術が開発され、植物科学の研究者であるボーローグ博士は1970年にノーベル平和賞を受賞しました。しかしその後、地球環境問題が深刻化する中で、耕地面積は減少しており、食と農の間題は、今後ますます重要性が高まることが予想されています。東京理科大学の4つの重点研究課題の一つにも「食品を始めとする農林水産物の高機能・高付加価値や生産・加工・流通システムの高度化」が挙げられています。産業界でも、生物(植物・微生物)系、情報系、経営系、化学系など広範な分野に広い視野を持つ人材への期待が高まっています。

生物・農学分野では、生物を使った長期間の実験を必要とすることが多く、その修得に長い時間がかかるため、生物系の学生は他分野に広い視野を持つ人材が少なくなりがちです。一方、我が国では理工系に進学する高校生の生物の学習時間が諸外国と比べて少ない傾向が続いており、理工系の学生は、生物やバイオテクノロジーを学ぶ機会に乏しいのが現状で、この点は我が国のアグリバイオ分野の人材育成における大きな問題点となっています。例えば食と農の分野で活躍できるバイオと理工系の双方のリテラシーを身に付けた人材の育成は急務です。

農理工学際連携コースでは、複合的知識を習得し、問題発見・解決決能力を身に付けるための教育環境を提供します。グローバル化も重視しながら.外国や産業界を含む多彩な講師を招聘し、請義を行うことにより多様な視座を提供します。同時に異分野の学生が積極的に討論する力を身に付けさせる、セミナー形式の講義を開購し、ディスカッション・プレゼンテーション能力を高めることを目標とします。6年一貫教育コースとの連動も視野に入れ、学部4年段階に幅広い視野を身に付けさせる教育を行う予定で、大学院生が実験を含む専門的な研究に集中し、幅広い視野を持つ修士・博士を育成することを目指しています。

農理工学際連携コースに所属する異分野教員間の融合研究が活発に行われており、現在までに以下の課題に挑戦しています。

  • 「地産地消バイオマスエネルギー生産と農作物生産のリンクによる省エネ・資源再利用、低CO2排出を目指した農作物生産のシステム工学的アプローチ」
  • 「新規植物イメージング技術の開発と、リアルタイム画像解析による農作物生育管理および流通時の作物鮮炭管理」
  • 「新規植物免疫活性化剤の探索と作用機構の解明」
  • 「鮮度を保持した農作物保存・搬送技術の開発」
  • 「システム生物学アプローチによる抗病虫害・高生産性植物の創出」

異分野の学生同士が.共通の大きな目標に向かって力を合わせ、自分の得意なことを教え合う姿は.大きな可能性を感じさせます。こうした異分野教員間の学際共同研究は、しばしば大きな研究成果に結実しつつあり、生物系分野と理工系分野の共同研究により大学院生が理工系学会の学生奨励賞を受賞したこともありました。

食と農に関連した研究を行う舞台として自然に恵まれた東京理科大学野田キャンパスは、理想的な環境です。より大きな設備を必要とする研究は野田キャンパスのすぐ近くにある筑波研究学園都市や柏の策キャンパスにある外部の研究機関と連携を進めています。野田キャンパス内には広大な理窓会記念自然公園があり、農理工学際連携コースに所属する研究室・学生サークル・国土交通省・地方自治体・地元の環境保護団体やボランティアの方々などが協力して手作業で湿地を開墾し水田を作り、稲作を始めました。

東京理科大学総合研究院には、アグリ・バイオ工学研究部門、先進農業エネルギー理工学研究部門が新設され、本農理工学際連携コースのメンバーも参加して密接な連携が進行中です。特に後者は、高原野菜の一大産地である長野県の八ヶ岳山麗にある諏訪東京理科大学を主な舞台として、近隣の農業大学校や地元自治体とも連携しながら研究を推進しています。また2015年9月に行われた長万部地方創成サミットをきっかけとして北海道にある東京理科大学長万部キャンパスを舞台にした地方創生推進事業との連携も始まりました。農理工学際連携コースの教員や学生は、こうしたネットワークを活用しながら、農業や植物工場の現場とも交流し、視野を拡げ幅広い研究を進めようとしています。

大学1年からの3年間はそれぞれの学問の基礎をしっかり学習した上で、4年生から大学院生にかけては、共通の目的を目指して集まった異分野の教員や学生と交流しながら研究を進めるカリキュラムにより、幅広い視野と問題解決能力が身につくことが期待されます。農理工学際連携コース内はもちろんのこと、医理工、環境・エネルギー、宇宙など他のコースも含めた異分野の横のつながりにより、今後の人類が挑むべき食料・環境問題等の課題を解決する力を高めた人材を有てることに全力で臨んでいきます。

図 植物のちからを農・食・環境に活かす異分野融合